第2話
頭の中はカラッ風
-A DRAFT THROUGH MY HEAD-
脚本:山田隆司/絵コンテ:渡辺けんじ
いきなり英語A太とシュウの2重音声でお送りされる前回のあらすじ。
シュウの一人称が何故か「オラ」。
シロン「今、オレのこと投げたろ」
シュウ「投げてませーーん!!」
夢オチでした。
おお、シュウのパジャマ姿と解いた髪型。
シュウファンにはたまらない画像です。
もしもランシーンのパジャマ姿と解いた髪型のシーンがあったなら
私は興奮のあまり貧血を起こすことでしょう。
だからシュウファンもきっとそんな気持ちだったと推測するのです。
いいなぁ…。
そんな妄想に耽る間もなく散らかり放題のシュウの部屋で
ねずっちょが家捜ししております。
本棚に登って本を喰ってるよォィ!!
これがまともなウインドラゴンのやることでしょうか。
というか、お腹壊さないのでしょうか。
やはり私達とレジェンズには越えられない壁があるようです。
きっとランシーンも昔はユルの本をつまみ食いして
ユル「こんな事をしてはいけないよランシーン。
これは君達に関する大事な資料なんだから」
ランシーン「すまない…少し空腹だったものでな。
―― 今度からは断って口にしよう」
それはないから。
そんな妄想に耽る間もなくねずっちょがシュウの宝物である
ルー・マツイのベースボールカードを囓ってしまいます。
思わず窓からねずっちょを暴投するシュウ。
良く投げられるウインドラゴンです。
ルーの名を呼びながら嘆き悲しむシュウの想いを余所に
投げられても飛べるねずっちょは、のほほんと庭に降り立ち、「ンガー?」
知性のかけらも感じられない顔でございます。
ここでOP。
民放放映当時、この2話を見たのがランシーンが拘束されている期間でした。
OPは作品の顔です。
レジェンズのロゴにも出ているシロンのライバル グリードーをさしおいて
初回OPから出ているランシーン。
彼に死亡フラグが立つ度、私はこのOPを見て心慰めておりました。
大丈夫。きっと平気さ…落ち着け自分! と。
あの頃の不安は民放組ランシーンファンでないと味わえなかった恐怖です。
振り返ればそれも貴重な財産なのですが当時はそんな余裕など有りませんでした。
話を戻します。
キッチンで家族の朝食を作るヨウコママ。
洗った野菜は、ニンジン トマト レタス
へちまのように大きな野菜は多分ズッキーニではないかと推測されます。
白いのはなんでしょうか。
一瞬ゴボウかとも思いましたがヤングコーンなのかもしれません。
トマトかパプリカのようなものを鼻歌まじりで洗いながら献立を考えてるのでしょう。
そばに降り立ち見上げるねずっちょに気付いていません。
水を張った流しの中にはピーマンとセロリらしき物も浮いております。
一食の付け合わせの野菜がトマト1個とかキュウリだけ、とか
総菜のほうれん草のおひたしのみの自分とはまるでレベルが違います。
うらやましいよ。サスケさん。
そこへシュウ登場。
予想外だったのかヨウコママ、
「あらシュウ珍しい。早いのねぇ」
あくまでペースを崩さずのほほんと反応します。
愛する母の傍にねずっちょが!
気付いたシュウは平穏な日常に乱入した未確認生物を捕らえるべく走り回ります。
ねずっちょ、マンガ走り(足が大量に増える例のアレ)をして逃走。
さりげにシュウを攻撃して倒しておいてから逃げるあたり、
知性を悪用しているねずっちょ。
この追いかけっこに巻き込まれたサスケパパは椅子に座ったまま横転。
「早いなシュウ、しかも元気だなぁ」
微笑んでいますが、私はサスケパパの眉間のシワを見逃しませんでしたよ。
シュウが起床するまでのヨウコとの甘いひととき。
新聞越しに妻の後ろ姿を眺めつつ
この貴重な時間を噛みしめていたに違いありません。
「ガガッゴガンゴゴグァ〜♪」
飛べよシロン。
いやはや、この回を見るまでシロンとねずっちょが別人格だと仰る
レジェサイトの管理人様方の記述を不思議な気持ちで見ていましたが
なるほど、良く分かりました。
こういう事だったですか。
虫取り網(もしくは魚取り用のタモ)でねずっちょを捕らえたシュウ。
自室に戻り、本日二回目の暴投です。
すぐにねずっちょは戻ってきました。
強烈な蹴りと共に。
本棚にぶつかるシュウ。
流石に息子の異常行動に気付いた両親ズが心配してやってきましたが
逆にシュウは何でもないと両親を気遣います。
何でもかんでもすぐ親に助けを求める甘えた君とはワケが違うのです。
ここで第2話のサブタイトル入りました。
出勤するサスケパパと見送るヨウコママ。
その横をすりぬけトーストをくわえてキックボードで猛ダッシュのシュウ。
あれだけ丁寧に下拵えしていた
ヨウコママの素敵な朝ご飯を省略しないで下さい監督
因みにキックボードの色は赤。
黄色いスクールバスを追いかけるシュウを後部座席のメグとマックが見ています。
「うわ、2話なのにまだやってる」
「シュウ…かっこいいんだな」
マックさん、遅刻しなくてもハンバーガーは持っているのですね。
つまり朝バーガーは日課なのですね。
バスに乗ったシュウにメグが「なにそれ」と訊ねます。
驚くシュウ。
この時、注目されたねずっちょが居ずまいを正し、あいさつ。
OPの動画はここだったのね。
メグとマックの反応はまずまずで、
ねずっちょもポーズを決めて親指を立てるのですが…
シュウ「こらこら、お前くっついてきたのか〜?ほら、ぅぃぃ あん?(このへん判聴不能)
もしかしてオレのこと好きなのか?」
シュウゾウさん、頭を手で押さえ付けながら
チンピラのいちゃもんみたいに言いがかり付けたら
ねずっちょじゃなくても怒ります。
「ぶたれたー!!ネズミにぶたれたー!!…あれ?」
この痛みで前回ぶたれたことを思い出したシュウは。
「ぇ゛ー!!お前ー!!!誰だ」
ここで漸くシロンと向き合ったシュウ。
そしてシタール(?)の音と共に英語A太登場。
こいつほんとに風のサーガかよ。
It he really THE ONE?
そんなバスの横をハルカ先生がハーレーぶっ飛ばしつつ上機嫌。
レジェンズ追っかけ生活25年 数々言い寄ってくる男など目もくれず
ひたすら追っかけて良かったそうですが
つまり、追っかけてなかった年齢を足すと25才ではないのでしょうか。
それとも生まれながらのレジェンズマニアな所をアピールしての
ああ、細かい所にこだわっていたらこの作品にはついていけないのでした。
学校ではねずっちょを囲みつついつものやりとり。
さりげにマックが通訳してシュウが余計な事言って
ねずっちょに殴られています。その後メグにもぶたれています。
ああ…いつものやりとり…普通の子供番組だなぁ……。
ちょっとジーンときましたが黒板の自習の字。
アメリカの小学校なのに漢字…
突っ込んではいけませんか、そうですか。
職員室ではハルカ先生が自分の勉強に勤しんでおります。
PCの画面にはイェティ、ペリュトン、マーメイドなどが次々に映し出されています。
今時、自分の勉強くらい自分で考えてやれなくちゃ
社会に出て何もできない人間になっちゃうわよ。
その通りですハルカ先生。
言われないと自分から動こうともしない、
それどころか言われても動こうともしない子供の増えてる中、
素晴らしい言葉であります。
そうこうしてる内にねずっちょがハルカ先生に接触。
「ギャー!ねずみー!!」
ねずっちょがまたマンガ走りを。
ごめんなさい。
今、脳裏で でかっちょがマンガ走りをしてしまい
腹筋がおかしな痙攣をしました。
騒ぎを起こしたねずっちょの所為でシュウは叱られるのですが
家でも学校でも飼えないねずっちょを慮(おもんばか)って
マックが隠れ家にシュウ達を連れて行きます。
メグの言葉から察するにどうやら幼稚園時代に良く通っていた秘密基地。
みんなが忘れていてもマックだけは大事な場所を忘れず時々来ていたようです。
メグが懐かしい光景をカメラに収めます。
秘密基地にあった宝箱。
ちょっとしたタイムカプセルです。
早速シュウがまたここを秘密基地にしようと提案。
全員一致で可決されます。
その時、時計台の鐘の音が。
午後の授業が始まると慌てて駆け出す3人
シュウはついでに邪魔な荷物を置いていきました。
ねずっちょは留守番を言い渡されましたが
ここの風が気に入ったのでしょう。
気持ちよくお昼寝を始めました。
窓の外では放課後掃除しようとメグが提案。
てきぱきと支持をします。
ここでアイキャッチ。
シロンです。
CMあけ。グリードー。
アイキャッチのグリードーはシロンよりトカゲっぽく、
お腹もぽっこりしていて気性の荒そうなレジェンズのように見えます。
それがまさか。
メグと待ち合わせしてるのに
シュウとマックはハンバーガーショップ。
遅れていけば掃除しなくてすむというシュウの計算。
ですがマックはメグ一人に押し付けることが出来ず席を立ちます。
マックが行くならと仕方なく席を立つシュウ。
メグ→シュウ→マック
このメンバー、真に力を持つのはマックのようです。
通常時の攻撃力は
メグ>シュウ>マックですか。
サーガとしての潜在能力は
メグ<シュウ<マックですか。
それとも
メグ<マック<シュウですか。
これを読んでる方々に問いかけてどうしますか。
隠れ家では文句たらたらのメグがそれでも掃除しています。
そしてなぜかねずっちょも。
どうやらシロンは若い女性には親切なようです。
コマネズミのように雑巾がけをしております。
首尾良く計算通りに掃除せずに済んだシュウ。
メグチョップをもらいますが、そんなのどこ吹く風です。
ですがメグはシュウの行動を見抜き怖ろしい復讐の計画をしていました。
シュウの宝物の野球カードをゴミに出していたのです。
あまりの衝撃に悲鳴を上げて飛び出していくシュウ。
思わずシュウの名を呼んで見送るマックですが
自分の宝物は無事だったので落ち着いたものです。
確認してからゆっくり後を追います。
捨てられたシュウのカードは既にゴミ収集車に持って行かれた後でした。
泣き喚いて転がるシュウと「あんなもの」と肩を竦めるメグ。
まるでおたくと普通の人の会話です。
ああ、君の気持ちは分かるぞシュウ。
人の持つ価値観は人それぞれなんだよ。
君にとって大切な物が他の人にはゴミだったり
他の人がこだわっている事に君が頓着しなかったりする。
そういうものさ。
今日までカードのこと忘れてたんだからまた忘れればいいじゃないの!
すいません。思わずメグのセリフになるほどと説得されかけてしまいました。
この情報を掴んだJJ達が早速暗躍。
見ていたねずっちょがむくりと起き上がります。
出番か・・・
My turn...
オレのターン!と訳すと番組が違ってしまいます。
一足早くスッテントン島のゴミ集積場で野球カードを探すJJ達。
「ああっ!軍手ボロボロ」
「お取り替えします」
快適なのか何なのか分からないです総務さん。
彼女に頼めば野球カードくらい難なく探し出せそうですが
そんな事をしては社員の成長に繋がりません。
自分の域を出ず、かといって仕事を疎かにしない総務さん。
彼女は一体何者でしょうか。
聞き込みから先着していたメグ。
少し遅れてゴミ収集車に便乗したシュウ達がやってきます。
「おじさんサンキュー!」
「なんのなんの南野陽子はスケバン刑事よ」
なんということでしょう。
監督は既に第2話でこのネタを使っていたのです。
到着して直ぐ諦めるシュウ。
星座の話で悪いのですが この粘り腰の無さは風属性です。
絶望して喚くシュウに野球カードを見つけたJJが早速取引を持ちかけます。
JJの事などすっかり忘れていたシュウにマックが解説します。
「シュウ。この人達、昨日追いかけてきた人達なんだな」
登場人物にとっては昨日かもしれませんが
視聴する側には1週間も前のことです。
正直、連載初期は主人公を覚えるので手一杯。
マックさんの心尽くしの説明が嬉しいです。
「あ、いいっすよ。タリスポッドでしょ」
大事な物以外には執着しないのも風属性です。
風属性は自分が好きかどうかで物事を判断します。
何億もするピカソの絵より自分が好きな絵の方に興味を引き付けられるのです。
金の斧や銀の斧より普段使ってる斧の方が大事なのです。
はっきり言って脊髄反射なので
金の斧を売れば新品の鉄の斧が何本も買えるという事に頭が回らないのです。
「えっ・・・普通はここで戦うんだな」
常識家の土属性マックさんが突っ込むのも分かります。
このままではレジェンズは第2話で終わってしまいます。
ああ、でもここでシロンが連れ去られ、ランシーンと出会う道も見てみたかったような。
そこでメグチョップですよ。
「どうしてあんたはそうモノやペットを大事にしないの!」
流石メグ。
愛する人からもらった物をいつまでも大事にする水属性の事だけはあります。
因みに属性別 女性の貰って嬉しい誕プレを花にたとえると
火属性:大輪の薔薇が咲き誇る大きな花束(ワクワクするような華やかな物)
風属性:紅茶色の薔薇が箱入りで1本(量より質やセンス)
水属性:花言葉に気を配った花にメッセージカード(相手から自分へ向けての気持ち)
土属性:花はいいから商品券か現金(実際に役立つ物)
と何処かで読みました。
話を戻します。
メグは「それは元々シュウの物だ」と返還を要求。
押されたJJ達はメグに渡してしまいます。
更にそのメグを確保して笑うBB。
怒濤の展開です。
「こんなダサイ野球のメンコよりこっちの方が手っ取り早いわ!」
と野球カードを投げ捨てるBB。
あなたはオタクの心を分かっていない。
一部のオタクは本物の女の子より2次元の美少女を好むのです。
メイド喫茶は2次元のバーチャル立体化だから流行るのであって
女の子がいて衣装を着るのではなく、
先に衣装があって、女の子に着せるという
脱線しました。
「何すんだー!!」
「シュウ…!」
元々メグはシュウを困らせるためにカードを捨てたのではないと思います。
ちょっと…ほんのちょっと野球カードに焼き餅焼いただけなんだよね。
なのに。
シュウ。
「コレがどんなに大事な物かお前等には分からないかーっ!!」
「わからんわ、そんなモン!!!」
必殺メグチョップ。
メグの怒りは大人の腕力を越えました。
結果オーライ。
マックが二人を抱えて逃走します。
あわてて子供に向かってストームワームをけしかけるBB。
ちょ、それ危険。
ねずっちょに急かされてシュウはやっとリボーンします。
ムチムチだよ!シロン。
あ。ねずっちょがシロンだって知らなかったマックとメグが驚いてる。
「あのなぁ、お前…!」
「へ?」
「ち。まぁいいや。後だ。戦うぞ」
説教するの面倒臭いんですね。シロンさん。
説教はされてる内が実は花です。
会社では説教されなくなったらもう終わりです。
駄目な人間と判を押され出世の道は断たれます。
もしくはいざという時のリストラ組リストに書き込まれてしまいます。
或いはこう言われます。
「君、明日から来なくていいから」
怖いですね。
そんな事を言ってる間にストームワームがシフトエレメントを使います。
解説するシロンさん。
まるでモンスターアニメです。
理解不能なシュウ。
「・・・・ま、いいわ」
流石のシュウも非常に失礼なあしらい方をされたのが分かったのでしょう。
怒りの抗議です。
「シフトエレメントぐらいで俺に勝てると思ってんのか?舐めるなよ!」
ストームワームのシフトエレメントを無理矢理打ち消し、
自分のシフトエレメントを展開するシロンさん。
それに恐怖したストームワームが技を乱射。
ストームワームも風属性の頂点である
ウインドラゴンが出てくると思ってなかったでしょうに。
「これってマック的にはあり?」
「・・・・ありなんだな」
「え゛ぇ゛っ!」
マックが「これは夢だ」と言ってくれるのを期待したのでしょうか。
ですが常識家から返ってきた答えはそうでなく。
現実として受け入れるマックに驚くメグ。
やっぱ、マックも男の子なんだな。
殴っただけで吹っ飛ぶストームワームに容赦無くウィングトルネードを浴びせるシロン。
まるで一度クリアしたRPGの勇者がスライムをボコって嬲るような。
そんなだからグリたんに嫌われるんだぞウインドラゴン。
白くて格好いいレジェンズだけに凶悪さが引き立ちます。
戦い終わってマックとメグの元に戻るシロン。
「ありなの…ねぇ…ありなのね?」
「…んー………やっぱり ありなんだな」
「…じゃ、写真撮っとこ」
メグも現実を受け入れるためファインダーにシロンを収めます。
「……ここの風は良くねぇなぁ……」
ゴミ集積所ですからシロンさん。
でも隠れ家の風は気に入ったようでシロンさん。
シュウが気絶してますよシロンさん。
何だか胴長で足が短いよシロンさん。
EDでBBとヨウコママの声優さん、英語A太と総務さんの声優さんが
それぞれ同一人物だと包み隠さず明かされていますが
だからこそリアルタイム視聴組はランシーンの「?」が気になったのかもしれません。
ED終わってハルカ先生。
漸くPCでシロンがウインドラゴンと知った模様。
そして静かに携帯扇風機をテストしているランシーン。
「風のウインドラゴンの復活か…ぅふふふふふふふふふふふふ」
喜びを噛みしめております。
次回予告
「ところで君はカニは好きかな」
「Yes of course. I love KANI !」
「来週はカニが襲ってくる話です。Giant crab attacks. 」
「A giant crab attacks !!」
「ソクソクソクソクソク……Jesus hands.」
監督。
直球過ぎて身も蓋もありません。
これぞレジェンズ。
作成完了日:2006/06/04