第3話
カニに襲われアワくった

-ATTACK OF THE KILLER CRAB-

脚本:伊丹あき/絵コンテ:桜ノ辻のぞみ


前回までの主な雰囲気を英語A太が解説。
もちろん英語で。
解説終わって礼をする時、初めて正面顔を見ることが出来ました。

………ウインドラゴンといい、グリードーといい、英語A太といい………
正面顔は意外な印象が


摩天楼の下、ハルカ先生がハーレーでかっ飛ばしております。
そして自覚している自分の美貌で小学生のシュウをノックアウト。
ウインドラゴンに会いたいとかけあいます。

ですがシュウは良く分からないようです。

まーっ!頭ったま悪そう!さっきリピートやったじゃない。

そんな神視点 小学生に分かれというのは酷です。

漸く思い出したシュウをハルカ先生はひっつかんで後部座席へ。

今、腕がにょろっと伸びたような?

シュウと一緒に秘密基地に到着したハルカ先生早速ねずっちょとご対面。
ネズミ嫌いの本領発揮してデフォルメ崩しての回転走りです。
下半身を渦巻きにして走るこの手法。
最後に見たのはいつだったでしょう。

ハルカ先生を追うシュウのみぞおちにメグのカウンターが。

相手の加速さえも計算して叩き込むとは…!

なるほど、リーオンにスカウトされるわけです。

ここでOP。
シュウは赤いビル、メグは黄色いビル、マックは紫のビルの上に乗ってるんだな。
坊ちゃん、いえ、ディーノは黄緑のビルです。

このシーン、シュウはタリスポッド マックはハンバーガー ディーノは薔薇を持っています。
でもメグは何も持ってません。

マックもディーノも持っている物は自分の好きな物と思われます。
シュウは父からもらったタリスポッドですから大事な物、ということかもしれません。

その仮定で行くと…

メグが膝に手を置き、身を乗り出して見つめているのはシュウかもしれません。

きっとこの二人は昔からこうだったのでしょう。
シュウをいつも見つめているメグとそれに気付かないシュウ。

切ないなぁ。

と思ってたらビルが重なり合って縦並びでなく横並びという事が判明。
ギャフン。


タイトル入ってBBがジャイアントクラブをリボーン。
こんなに水があふれて平気なのか…って。

カニに歯があります。

あれぇ…?カニって歯があったっけ。

じゃなくて、ハァハァしてる。
凄くハァハァしてる。

BBもパイロン(工事現場の赤い三角 コーン)置いて
遠くから拡声器を使って語りかけますが
「カニー!!」という叫びを上げてジャイアントクラブが正面走りを開始します。

BB達っていつも全力疾走だなぁ。


カニに追われて走るBB達と擦れ違う人々。

教会の前で掃除してる人が静かに歌っています。
「♪英語A太はねー…あ。人だ。♪英語A太はねー…あはっ。カニか。
♪英語A太はねー…」

ジョギング中のおじさん。
「カニ…だよな?…ただの」
そのままジョギングを続けます。

おおらかです。ニューヨーカー。

カニから逃げ切ったBBはカニを見失った自分に気付き、慌てて探します。
この場合、会社の備品を紛失した事になるのでしょうか。
警官で言うと拳銃を紛失…一大事です!

そんなわけで総務さんがソフト開発部のパーキンス氏を連れてきました。

「わしが来たからにはもー大丈夫!!」

そんな言葉をランシーンに囁かれたら私は事切れてしまいます。

すいません。
先に進みます。

パーキンス氏のカニ探索ソフト「ファインディングカニ」。
どうやらPCから衛星を使って探索する大がかりな物らしいです。
元ネタはファいンディンぐ二モですか。

ファインディングランシーン。

ごめんなさい。
そんなソフトが欲しいです。

「ファインディングカニ」はNY中のカニ食品にヒットしてしまいました。

「探索範囲は?」

「150」

「多すぎるわ!!…15くらいでいいのよ」

「ていうか1個でいいんですよ部長」

「カニ捕り名人のリチャード氏をお連れしました」

「俺に獲れねぇカニはねぇ」

人が多すぎても話はまとまらないよね。
というかみんな言いたい事を言ってるだけなのか。

リチャードさん、何も聞かされていないのかカニを食う気満々です。
こうやってレジェンズは人類に追い詰められてきたんですね。

BBが拡声器で呼びかけます。「必ず生け捕りにね」

「これで割ってぇ、これでほじって!!」

人の話聞いちゃいねぇ。

「あまねくカニはな、俺様に食われるために生まれてきたのy」

犯罪者の理論にカニが前倒しでリチャードさんを押し潰しました。

カニ、GJ。

このような思想は危険です。
「カニ」を「女」や「金」に変換すると
婦女暴行監禁犯や強盗詐欺師のセリフになってしまいます。

あなたの周囲にもこのようなセリフをもって搾取する人がいませんか。
そして言葉のままに流されて注文した品物の最初の一口を食べられてはいませんか。

「カニバック!ジャイアントクラブ カニバック!」

BB落ち着いて。

それにしてもハードな仕事です。

ここでアイキャッチ。シロンです。
CMあけ。グリードー。

ところで坊ちゃんとグリードーはいつ出るんでしょうか。


シュウがヒョウ柄のソファーを秘密基地に運ぼうとしています。
お洒落なメグはそのセンスに耐えられないようです。

以前、大阪の商店街を歩いていたらヒョウ柄度が高く、
全身ヒョウ柄のマダムが歩いていました。
イメージからして虎柄だと思っていたのですが。

そんな子供達にジャイアントクラブをぶつけますかBB。
今度のリボーンではカニが一回り小さくなっています。

でもカニはカニでした。

椅子談義を繰り広げる子供達の横をカニと逃げるBB達が走り回ります。
そしてシュウとメグの応酬を避けて席を外しハンバーガーを食べに行くマック。
会話をふられても、下手にどちらかの肩を持たない賢い子です。

そんなスキル、大人になって苦労してから覚える物なのに。
凄いぞマック。
早い子はこんな内から身に着けるのですね。

ねずっちょもシュウとメグの論争をBGMに夢心地。

マックが購入したのはダブルバーガーでした。

2004年に登場し、一躍、NYナンバーワン・ハンバーガーとして注目を集めた
Shake Shack(シェイク・シャック)でしょうか。[ここ、まんまコピペ]

いえいえ、アニメの制作はおそらくもっと早い内からでしょうし
2004年放送ですからそんな事は…
ですが背景ってその場の行き当たりばったりで資料を集めることがあるし
海外と連絡取りながらその場のノリで決め

先生ご免なさい。
突然学生時代の恩師に謝りたくなりました。

大地監督がマックの好物をハンバーガーにしたのは
もしかするとNYで美味しいバーガーに巡り会ったからかも知れません。

ふむふむ…シェイク・シャックは野菜も新鮮。
お肉はサーロインとブリスケ(胸肉)の挽肉で、注文を受けてから焼くし、
バンズはちょっと黄色いポテト入りの柔らかくてほんのり甘味のあるパンで、
これも鉄板でちょっと焼いてあるから、香ばしさがプラスされ、美味しさポイントをアップ。
[ここ、まんまコピペ]
ハンバーガーって奥が深いんですね。

そんな事を書いてる間にもマックのダブルバーガーは暴走するカニと
追われるBB達によって何度も地に叩き付けられます。

何度も何度も拾い上げて食べ物を大切にするマック。
だが無慈悲にもカニの泡が飛んで来てハンバーガーは儚く消えるのです。

ここでマックの怒りが頂点に達し、超人張る区並みの変身が!!

英語A太もびっくりです。

「ハンバーガーを粗末にするなぁぁぁぁぁ!!!!」

きっとこの時マックの心の中には丹精込めて育てられた野菜や穀物、
泣きながら牛と別れた農場の人、消費者に美味しい物を届けるため品質を管理し、
商品へと加工する人、雨の日も風の日もいつ来るとも知れないお客様のために
パテを焼き続けるデリカのお兄さんの姿が脳裏に浮かんでいたのでしょう。

普通、食べ物を奪われたら「僕のハンバーガー」と叫びます。
でもマックさんはハンバーガーそれ自体を案じて悲しみ、怒り、叫んでいるのです。

たった一つの小さな食べ物。
それだけの事にどれだけの技術と犠牲が重なり合っていることか。

すいません。田舎の友人が丹精込めて育てた合鴨、
口笛を吹くと集まってきて友人の後ろを付いて歩いていた合鴨を
冬に食肉にするため自らの手で泣きながらその命を終わらせていた事を
思い出してしまいました。
なんて書いてたらトリビアに出ました。トリビアだったのか…合鴨農法。

お肉、美味しいです。大好きです。
でも我々消費者は一番辛いことを他人任せにして
そんなことから目を背けています。

美味しい不味いと言う前に「いただきます」と感謝して残さず食べる心が大事です。

人間も食物連鎖の中に組み込まれている以上、
他の生き物の犠牲のおかげで命を長らえている事を忘れてはなりません。
奪った命には敬意を。

マックの怒りとカニの命の叫びがぶつかり合います。

人間とレジェンズが互角に戦っている!

一瞬そう思いましたがマックさんがハンバーガー切れを起こしてあえなくダウン。
カニに捕らえられてしまいました。

この機に乗じるBB達。

そしてまだ椅子とロマンについて論議中のシュウとメグ。

マックが大変!

友人の危機に争いをやめる子供達。
そしてすぐさまマックを解放してハサミを振るジャイアントクラブ。
子供達も手を振り返します。

清い心が通じたのでしょうか。

「なにやっとるんじゃ、このカニ味噌が!!」

しかし鎮まりかけたカニの心をBBがまたしても暴走させます。

「カニィィィィィィィィ!!!」

「やだー!甲殻類、気持ち悪いー!」

さっきまでの心の通じ合いはどうした。

敵も味方も命をかけて走り、寝とぼけていたねずっちょも
カウチに一撃を受けてとび起きます。

全員路地裏に飛び込み、ビルの屋上に避難しました。
みんなハァハァしすぎ。

安心するのも束の間。外壁を伝わってカニが来ました。
ご機嫌なのかハサミを振っています。
前進しておもむろにそのハサミを…

しかしここでカニの動きが止まりました。
タヒチの看板です。
ドルフィンが親指を立てて…

ああ 突っ込みたい。

アリさんがウィンクしてたり、牛がステーキを美味そうに食べてる看板見ると
何故か無性に突っ込みたくなるのです。

カニは突っ込まず、青い海を見て瞳を潤ませ泡を吐いています。
喜んで踊りつつ看板に飛び込むカニ。

看板を破って期待を裏切られ、心を弄ばれたカニの怒りが爆発です。
思えばいきなりリボーンされ、人の物を盗めと脅され、
カニ捕り名人に食われそうになりカニ味噌呼ばわりされたカニ。

今まで以上のパワーで追われるシュウとメグ。
シロンに助けを求めますがいつの間にかシロンはいません。

「どーやらわしの出番のようじゃな。」

パーキンス氏…今度はファインディング何?

「カニの時より赤い!」

「NY中にシロンが」

だからファインディングランシーンも作って下さい。

「カニ以外の全生命体に設定してある」

つまりファインディングカニソフトなんですね。

「こんなに沢山の命が」

「こんなに狭い所にひしめき合い肩寄せ合って」

「みんな生きてるんだなぁ」

だからJJ達好きだよ。

その間もシュウとメグは言い争いしながら走っています。

一方その頃マックとシロンは。

良い風の吹く路地で青空の下、まったり過ごしておりました。

逃げながらもマックとシロンを発見するメグとシュウ。
マックの助言でシロンをカムバックです。

かっこよくムチムチシロンの登場…って。
カニでかっ!
明らかにリボーン時よりでかくなっています。

思えばこの回、レジェンズの大きさはその時の気分によると判明した回でもありました。

対峙するレジェンズ達にBB組と子供達が熱いエールを送ります。

カニの攻撃をかわし、ハサミを掴んで背負い投げするシロン。
カニは(多分)ハドソンリバーとイーストリバーの合流する河口へ落ちていきました。

シロンの勝利に酔いしれるシュウ。

そんな中でシロンとマックが意味深な目配せをして微笑み合います。

そう。カニは。
ただ海に還りたかっただけなのです。

和やかにハサミを振って去っていくカニ。

BB達がレジェンズを逃がしてしまう初回でもありました。

と、ここへバイクに乗ったハルカ先生登場。
放送時間ぎりぎりです。
ジャイアントクラブの破片らしき物をGETしてご機嫌です。
そのままの勢いでシロンに突撃。
勝手に興奮して勝手に失神して勝手に質問するテンションに
シロンは放置することにしてマックに話しかけます。

「マックさんよぉ…お前さん、なかなか見込みあるなぁ」

シロンはマックに一目置くことにしたようです。
そしてシュウの方を向きこう言ったのです。

「こちらにハンバーガーをな」

興奮してはしゃぐハルカ先生を置いてシロンはEDの前奏と共に舞い上がります。
マンハッタンの先端を背後に自由の女神方面へ飛んでいくシロン。

そしてランシーンの部屋。
明らかに他の回と比べ回転するファンの羽がでかいです。

この第3回で私達は学びました。
レジェンズの大きさはその時の気分なのだと。

つまり…

小さいランシーンブラボーなのです。

この大きさなら押し倒せる!

そしてこの回で唯一のランシーンのセリフ。

「シロン」

この一言にどれだけの思いが込められているのか。
きっとリアルタイムで見ていたら分からなかっただろうな。
ていうかもっとランシーンの出番ギブミー。

とにかく登場人物が走ることにかけてはこの回、他の回の追随を許しません。

ハンバーガーショップ店長 下崎紘史…?

店長出てきましたか?
巻き戻してみます。

「おまち!」


姿は無いのに声は出てました。

凄い…「おまち」だけの為に声優が一人。
何という贅沢。

そしてシュウとシロンの会話中、何とか聞き取れたハルカ先生の質問事項の中には
寝る時何を着ているか、卵は甘い方かいいのかしょっぱい方がいいかなどと
実に興味深い項目がありました。脚本家さん…!!

こうやって、見えないところで大勢の人を経て作品は形作られてるんだなぁ…


次回ワニです。

See you latar, alligator!

このフレーズって何話からなんだろう…
これ等の回を見たのケーブル放送でしたし
既にDVD化が始まっておりました。
兄max放送は1話からありましたがそれもまた編集かもしれません。

リアル放送見た人のみぞ知る事であります…。





作成完了日:2006/09/18