第4話
ワニがワニしてワニとやら
-CROCODILE WAIT A WHILE-
脚本:池田眞美子/絵コンテ:たかばやしひさや
これまでの感想を見返し、むしろこれはレビューというのではないかと思いつつ
迷いながら文をしたためる今日この頃。
ま、いいか。
それでは始めます。
いつものごとく英語A太のナレーションで開始。
ニューヨークだねぇ
雨が降ってないけどマンハッタン
大地監督!元ネタが分かりません!
デヴォアクロコダイルのダンディ、背が高いです。
ニューヨーカーの中でも背が突き抜けてるので2〜3mはあるでしょう。
ダンディの全身像を見る度に、そういえば尻尾が2本だったんだと思い出して
ごめんね ワニと思っててごめんね と心の中でわびを入れます。
お客さん、ワニに似てるね
ワニ言う奴がワニじゃー!!!
ごめんね。
ここでOP。風の効果音入りました。
開始早々Vシネです。
トレンチコート着てるのがT、猫のミーちゃんを愛しています。
刺客らしき男がA、Tの男気に惚れて改心します。
リアルタイムで見た方は後にグリードーとウォルフィの声を聞き、
既に第4話で出ていたとは!と感動しておられました。
その書き込みを掲示板で見ていなければ私もきっと聞き過ごしていた事でしょう。
かすれるようなそのボイスにしびれます。
カモーン! シャラップ!
しばし怪しげな発音のやり取りを堪能いたします。
OH!NO!ミーCHANG!
T…!あんたTだyo! 役になりきってるぜ。
今のあんたはグリードーじゃなくてTさ!
A! そのホクロは中の人がモデルなのかい? A!
彼等の熱演にポテチ食べながら見ていたねずっちょも滂沱です。
そこで容赦無くTVのスイッチ切るのがメグ。
シュウとねずっちょが抗議します。
どうやら宿題持ち寄っての勉強会だったようで、
いつものメンバーがシュウの家に集まっています。
さりげに暴力に嫌悪感を示すメグ。
男と男の拳のやり取りに燃えるシュウ。
我関せずハンバーガーを食べるマック。
ディーノやグリードーがここにいたらどんな反応を見せるかちょっと気になります。
そこへダンディ到着。
ぼん、マツタニさん家はどこだ
そこ
さよか
ダンディ、それ何弁? Vシネ弁?
子供達が遊んでるラジコンが戦車なのが気になります。
なんかワニみたいなおじさんだな
ワニ言う奴がワニじゃー!!!
ダンディの訪問に勉強嫌いのシュウはいそいそと玄関に向かいますが…
ワニ
ワニ言う奴がワニじゃー!!!
おれ、ワニっすか?!
だから好きだよシュウ。
シュウがチェーンを外さず開けるのを見て
やっぱりここはNYなんだなと改めて思いました。
ダンディ、怒りのままにチェーンを引き千切って侵入。これは通報ものです。
メグもワニと言って叱られてます。
ここでダンディ、初めて名乗りますが手順無茶苦茶です。
礼儀正しいメグも対処に困っています。
そんな中、ダンディがワニではないと見抜いたねずっちょとそれに頷くマック。
会話が成立しています。
シュウが両親を気遣い、ダンディと鉢合わせないよう場を秘密基地へ移動します。
両親心配性はこんな時からもう現れているのですね。
放送当時、シュウ養子説まで出ていたほどの気の遣いようです。
なぜ通報しない。
秘密基地でふんぞり返るダンディ、
こーしーを要求したり部屋の値踏みをしたり、言いたい放題です。
その態度にメグが切れました。
畳みかけるように言い返します。
ダンディはそんなメグに怒るでもなく
自分はDWCから派遣されたネゴシエーター(交渉人)だと説明します。
力では解決できなかったので今度は言葉で交渉させるのですねランシーン。
ネゴシエーター…友人から薦められて読んだマスターキートンで初めて知った言葉です。
その時オプ(調査員)という言葉も知りました。
友よ、狭い世界の私に色々良い本教えてくれてありがとう。
ですがネゴシエーターがこんなに怒りっぽくて良いのかランシーン。
明らかに人(レジェンズ)選ミスです。
その一方でこれだけ風属性に弱い水属性ばかり繰り出してるって事は
やはりシロンに気を使ってます ランシーン。
出来るだけシロンを無傷で自分の陣営に引き入れたいのですね。
ひっそり奥ゆかしいぞランシーン。
奥ゆかしすぎてシロンどころか視聴者にも気付かれてないけど。
ダンディの目的はタリスポッド。
(だがランシーンの目的はシロン)
出来ればシロンと戦いたくないと言います。
肩を竦めるシュウにダンディは近付き(この時ねずっちょを蹴飛ばす)
シロンの強さと怖ろしさを語ります。
ダンディが語り続ける間、何度も反撃しては蹴飛ばされるねずっちょ。
思わずメグが「シロン!」と叫びます。
きっとランシーンも見ていたなら心の中で叫んでいたはずです。
ねずっちょを覗き込むダンディ。
今気が付きましたがダンディの衣装ってきわどいですね。
腰巻きに見せかけて殆どベルト状態です。
隠すべき場所が全く無防備なガリオンに近いです。
(そんな目で見ている人の方が少ないよ)
水属性の立場から風属性最強のシロンを語るダンディ。
その間ねずっちょの反撃は続きます。
食っちまうぞー!!!
ねずっちょ恐怖で硬直。
話はタリスポッド交渉に戻り、短いやり取りの末、渡す方向に流れますが…
渡さない方がいいんだな
なぜこのタイミングでマックさん。
本人にもあずかり知らぬカンが働いてますぞマックさん。
マックの言葉でタリスポッドの使用目的を尋ねるシュウ。
ダンディも良く知らないが、どうやら戦争に勝利する重要アイテムらしい事を聞いて
「戦争」の単語に強く拒否反応を示すメグ。
無邪気な子供達が武器である戦車のラジコンを使用していたのは
視覚演出を狙った物だったのでしょうか。
帰って下さい
メグに窓から外に放り出されるダンディ。
強いぞメグ。
ここでアイキャッチ。シロン。
CMあけ。水のタリスポッドにソウルドールが!
デヴォアクロコダイル、ダンディです。
DWCビル。今日は沢山旗が出ています。
いつ見ても不思議な建物です。
城をイメージしてるのでしょうか。
ここに通勤してるサスケパパは毎日このビル見てるんですね。
手ぶらで帰ってきたダンディにBBの怒り爆発です。
開き直るダンディ。
ネゴシエーターはもっとねばり強い物だと思ってました。
J2が言ってはいけない一言をいって全員ダンディに追いかけられます。
BBの反撃。
突如ブラインドを下ろさせて古い型の卓上ライトとカツ丼を用意させます。
お新香付きです。
食べろと言われてダンディ食べます。
ハシを使うのが上手ですね。
なぜNYでカツ丼。
食べたのを見計らい、契約書を出すBB。
これは心理戦!断りにくい状況にダンディを追い詰めて…BB、怖ろしい部長!
こんなことで追い詰められるレジェンズは一体どれだけ純真な存在なんだ。
ワニ用契約書を持ってきた総務さん。ダンディに怒鳴られても動じず去っていきました。
契約書の文のあまりのくどさに頭を抱えるダンディ、BBが分かりやすく説明します。
簡単すぎる説明にダンディの警戒心が爆発、
契約したらシロンと戦わなければならないんだろうと言い返します。
「カツ丼食べといて」 「次に目覚めるのは何億年後かしら」
BB。相手の弱みにつけ込んで恐喝紛いの契約強要。
J2、悪の組織みたいですよなんて言ってます。
リアルタイムで見てた人にはDWCが悪の組織ではないと気付く重要なキーワードです。
演出って怖いよね。
追い詰められたダンディ、覚悟を決めて素直に契約します。
ソウルドールに戻されれば自分の命も守れない、そんなレジェンズの悲哀。
所変わって学校の帰り道、異変に気付いたのはやはりマックでした。
地面が割れて噴き出す水柱。
力を見せた上で再度交渉、そして決裂。今度は力ずくです。
振り返ってみるとシロンは話し合いの余地もなく戦うタイプですから
もしかするとダンディはレジェンズの中では慎重派で
だからネゴシエーターに選ばれたのかもしれません。
この回を見た時点で本放送は黒水晶レジェンズ辺りでした。
グリードーもガリオンもズオウでさえ、とにかく始めはぶつかり、戦う道を選んでいました。
会話で交流するランシーンやダンディはレジェンズの中では珍しいタイプなのかも。
などと考えてたらダンディが技を溜めてる間にシュウに逃げられていました。
タメが長ぇんだよー!
追い打ちのようなシュウの言葉にダンディの怒りが爆発しました。
劣勢になった途端泣き言を喚くシュウをメグが罵倒します。
しかしますます開き直ってダメダメ全開のシュウ。
駄目なんだなシュウ タリスポッドを渡したら駄目なんだな
わ、わかってるよマック
マックの言葉は鶴の一声ですね。
ダンディの起こした津波に追い詰められてシロンリボーンです。
ここでもメグの言葉は無視でマックさん優先ですか。シュウ。
メグが不憫でたまりません。
ちょっとのほほん顔でシロン登場。
しかし戦う姿は美しい。
昔から日本人は白に弱く、自動車の色も白が多いそうで。
どうやら日本人にとって白は神聖な色らしく。
神様の服も白なら神主さんの礼装も白、
白いイノシシや白狐、白鳥や白蛇などが神の使いとして
崇められていた文化的背景が心の琴線に響くのでしょうか。
西洋の宗教画の天使の翼は赤や黒や青や黄色に孔雀模様で描かれることもあるのに
我々日本人は白い翼のイメージで固定されてるような気がします。
私も子供の頃はエンジェルとキューピッドがごっちゃでしたが
どっちのイメージも白だったなあ。
脱線から戻ります。
津波を翼の一撃で退けるシロン。
また水のレジェンズか
シロン。ランシーンの心遣いもわかってあげてください(無理)。
シロンの大きさに驚くダンディ。
どうやらランシーンはレジェンズ達にその身を晒していない様子です。
弱小レジェンズの悲哀を語るダンディと反論するシロン。
偉そうな事言うな!あんたにはわからねえよ 俺とかサラマンダーはな、
しょせんシロンさんみたいな花形レジェンズとは違うんだよ!
それってシロンのようなプリマには
ダンディやサラマンダーのようなコールドの気持ちは分からないって事ですか。
天才だけがバレエをしてるんじゃないという心の叫びですか。(バレエで喩えるな)
子供達を巻き込まないよう後方に下げて戦うシロン。
翼でダンディの攻撃を相殺し、返す翼で津波攻撃。
ダンディも負けてはいません。
ボードで波を乗り切りかわします。
流石水のレジェンズ。
戦うまではあれ程シロンを畏れていたのに実戦においてひけをとりません。
戦いの応酬に興奮したシュウが近くで見ようと駆け出します。
ダンディの繰り出した波に巻き込まれて流されるシュウを見て
躊躇無く川へ飛び込むシロン。
シュウを抱えて浮き上がるシロンのお腹が素敵な曲線を描いております。
浮き上がるその隙を狙ってダンディの攻撃。
押し寄せる波によって岸壁に叩き付けられるシロン。
風の…サーガ…
いきなり演技がかるシロン。
その発音はランシーンに近くなってます。
ここのシーンのシロン。
どういうわけか私の見てるだけで恥ずかしくなってしまうスイッチが入り
つい早送りしてしまいそうになります。
というか、ピンチの筈なのに余裕だな、シロン。
Yarunara Imadaze. [ヤルナラ イマダゼ]
なぜだ。
なぜこんな怪しい発音してるレジェンズのセリフを鵜呑みにするんだダンディ。
BGM「シロン」入りました。
「愛」の言葉に泣き出すダンディ。
シュウのポジションはミーちゃんですか。
Vシネの世界にひたってなりきるシロン。
何だかザワザワして苦しいの。
誰か傷になる前に止めてあげて下さい。
あ それ、あのビデオのセリフのまんまなんだな
でかしたぞ。 マックさん。
すかさず口封じにシロンが動きます。
おい!マックさんにハンバーガーだ!!
牙を剥き出しミーちゃんシュウに命令するシロンさん。
愛はどーした。
場面変わってDWCにいるランシーン。
座席がいつもと反対側です。
ここで仮説。
1
いつもと違う部屋。
2
実は巨大ファンに挟まれている。
ファン→| 座席 |←ファン
3
スタッフのミス。
4
実はこの部屋はランシーンの心の中にしかないんだよ!
5
その時の気分。
6
全て気のせい。
置いといて
シロン…期待に違(たが)わぬ手ぬるい奴よ…ふふふふふ
シロンにあきれるどころか喜んでいますよランシーン。
某所でランシーンファンの管理人さんも仰ってましたが要約すると
期待に違わぬ→期待通り 手ぬるい奴→手加減してくれた
つまり
シロン…思った通り優しいレジェンズで良かった…
ダンディさんを傷付けないでくれてありがとう…信じてたよ…うふふふ…
ますますシロンを好きになってしまったランシーン。
この想いが酬われる日は来るのか。
というか酬われると思ってたんだよね、ランシーン。
代わりに泣いていいですか。
BBにも知らせず速攻辞表を出したダンディ。
凄いぞネゴシエーター!脅される隙も与えなかったか。
いつもの学校の帰り道。
そこには額に汗して働くダンディの姿が。
胸ポケットには心の兄貴のシロンとのツーショットが。
もうワニと言われたくらいで取り乱すこともありません。
しっかりと堅気の道を歩んでいます。
凄いぞVシネマ。
ダンディの生き方を変えちまった。
ところでシロンのVサイン。
人間的には数字の4を指で出してるような状態に。
シロンにとってジャンケンのチョキはこんななの?
良い意味でのダンディの変わりように子供達も大満足。安心して去っていきます。
その背後ではダンディが石油を掘り当てていました。
凄いぞダンディ。
ところでこの回見て元ネタがクロコダイル・ダンディだと知ってた小学生は
一体何人いたのでしょうか。
そんな事言ったらEDの歌が山本リンダだって知ってた小学生は。
やはりレジェンズは一部の大人世代に向けて作られてる…!
解説付けて下さい大地監督。
ED。
親方:松山鷹志
聞仲…!じゃなくてギータ!ハーメルのギータなのね!
ハンター×ハンターのノブナガの方が通りはいいのか。
おじゃる丸で監督とお仕事した方のようですね。
監督って本当に人脈大事にされてます。
アメリカンVシネマのT:山口祥行(RIKI プロジェクト)
アメリカンVシネマのA:中野裕斗(RIKI プロジェクト)
グリたん、ウーたん、この時点で配役は決まってたんでしょうか。
後に仮面ライダーや蟲師であーなってこうなるとは思わなかったでしょうね。
ダンディ:石井 康嗣
声優さんに詳しくないので検索で知りました。
今、そこにいる僕(ハムド役)で監督とお仕事されてるんですね。
今までの配役を見るとパプワのウマ子とモジョジョジョの印象が強いです。
ハムド…検索でざっと見ただけでもクレイジーキャラというのが伝わって来ます。
次回、鳥が恋する物語。
スイート…スイート…
次は風属性をシロンにぶつけるのか、ランシーン!
手を変え、品を変え、色々工夫しているぞ!
そして贋作人、レジェンズ初遭遇。
作成完了日:2007/02/04